マンネリ化

マンネリ化.jpg
P1202305.JPG
nice!(0)  コメント(0) 

夢診療所21

その21)
モニターにはA氏の右手がハンドルを回し、窓を開ける場面が映し出された。その瞬間、後続車の運転手が歩み寄り、窓から右手を突っ込みA氏の胸倉をつかんだ。
「きゃあー、何でしょう」心理士は思わず叫び声を上げた。まるで自分に降りかかった災難のようだった。
「僕は相手からいきなり胸倉を摑まれたために、制服の一番上のボタンが弾け飛びました。その時、不思議と僕の心には怒りの感情が湧いて来なかったのです。そこで怒っていたら殴り合いの喧嘩になり、警察沙汰になっていたでしょう。僕は会社での汚点を作らないためにも、事を穏便に済ませたいという気持ちが強く働いていました。
それにも増して、僕の心には罪悪感があったので相手に対して強気にはなれなかったのです。エンストしたのは、こちらが悪い。さらにクラクションを無視して、逃げようとしたのもこちらのミスです。彼がクラクションを執拗に鳴らしたのは、僕の車の後部バンパーが彼の車の前部バンパーに当たったことが原因だったらしいのです」
「本当に衝突したのですか」
「彼はそう言い張ったのですが、僕には全く衝撃がありませんでした。いずれにせよ、問題を起こしたのは僕の方なので、罪悪感は付きまとっていたのです」
「でもバンパーをぶつけるぐらい、どうってことないではないですか。相手の運転手が神経質で口やかましかっただけですよ。気になさらない方が良いですわ。人間には必ず失敗があるのです。相手の失敗を責める者だって失敗はしているのです。相手の失敗を許さないのは自分勝手なだけです。自分が被害者であることを相手に認めさせ、上手くすれば金をせしめようと考える者も多いんですよ。車にまつわるトラブルは、お互いの不注意が原因であることが多いので、本来一方だけに非がある訳ではないのです」
「そう言って頂ければ心のつかえが下ります。僕は自分の失敗が相手に許されないと、いつまでも重荷を背負わなくてはいけないと思ってました」
「そんな事はありません。前方の車に近づき過ぎた相手の運転手も責任を負うべきなのです。それをあなただけの責任にするとは、不届き千万なのです。あなたは最終的に彼に謝ったのですか」彼女は少し興奮気味になって来た。
「はい、もちろん謝りました」
「それでも彼は納得しなかったのですね」
「はい、まだぶつぶつ言って、『名刺よこせ。弁償させるから後で連絡する』と捨てゼリフを残して行きました」
「それで連絡はあったのですか」
「いえ、心配してましたけどありませんでした」
「それは良かったですね。バンパーのかすり傷程度で弁償させられてはたまりませんよ。その男は何て了見が狭いんでしょうね。相手を許せない人間は最低です。そういう人間はきっと相手からも許されることがないのです」
「そんなもんですか。じゃあ、僕は彼から許されなかったのを気にする必要はないんですね」
「そんなこと全く気にする必要はありません。相手を許せないような狭小な心の相手に、いつまでもあなたが心を煩わせている方が時間の無駄なのです。相手に許されたかどうかを気にすることはありません」彼女は断定的に結論付けた。
「では僕の中にある罪の意識はどうやって拭い取れば良いのですか」
「あなたの罪は、あなたが反省した時点で償われているのです。あなたが失敗を罪と自覚して、それを悪かったと心の内で反省しさえすれば、罪は許されているのです。当事者の相手がどう捉えていようと関係ないのです。まして今のケースでは、あなたは相手からもとうに許されていてしかるべきなのです」彼女の言葉には相手に対する抗議の念とA氏に対する深い愛情が強く感じられた。
「そうですか。本当に有難うございました」彼の顔には晴れ晴れとした安心感がみなぎっていた。
  22に続く

nice!(0)  コメント(0) 

夢の検証348

夢の続き

G工業の事務所で輸入部品の検品をしていた。その後の書類処理は面倒になりカタログだけを見ていた。横でO次長が何か言いたそうな顔をしていた。休憩室に行くと設計のN課長が雑誌の購読手続きの依頼をして来た。よく分からないので事務所に戻った。
トイレに行きたくなったので外へ出た。高い場所にあるトイレに入ったが、扉が閉まらず押さえながら用を足した。道路に面していて外から丸見えだった。隣のトイレには小学校のHが入っていた。また事務所に戻り輸入書類に品目コードを書き込んでいるとTさんが隣に来た。

検証348
G工業では多少英語の資格が生かせたようだ。あまり外人と喋る機会や英文を書く機会もなかったので少しガッカリした。カタログの英訳も専門の担当がいたのでレベルに達しなかった。設計部は高値の花だった。会社の中心であった。
トイレに行く夢はかなり多いが結局用を足せたのかよく分からない。高い場所のトイレとはさぞ見晴らしが良いことだろう。外から見られるトイレとは何だかスリリングなことだ。

nice!(0)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。