同窓会

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夢診療所15

その15)
(タンゴダンサーとの接触)
「こんにちは、今年は梅雨明けが遅いですねえ。もう7月が終わるというのに、梅雨が明けないとは珍しい年ですねえ」
「そうですね。良くぐずついた日が続きますね」
「家のクーラーが水漏れを起こして、どうしようもなかったんですが、昨夜、直ってホッとしました」
「それは良かったですねえ。ご自分で直されたのですか」
「はい、初めはメーカーを呼んだんですが、3度来ても直らなかったんです」
「それはだらしないメーカーですこと」
「もう困ってしまって、昨夜自分で直しました。ドレーンホースに空気穴を開けたんです」
「へえ、空気穴を開けて直ったのですかあ」受付嬢は感心していた。
「空気穴が重要だったんです。ドレーンホースの先端がバケツに突っ込まれていたので、排水口から放出される水の行き場がブロックされていたんですね。それが室内機に逆流して漏水の原因になっていたんですよ」
「はあ、電気や機械音痴の私には、さっぱり分かりません。今日はどうされましたか」彼女はいきなり話題を変えて来た。
「実は昨日、嬉しいような悲しいような夢を見たもんですから、相談に伺いました」A氏は少し照れているようにも見えた。
「それでは奥にどうぞ」
彼は例の緑の扉に案内され、その部屋で待つことになった。
やがて心理士が入室して来た。
「どうされましたか、Aさん」彼女はメガネの奥から優しそうな笑みを投げかけて来た。
A氏はその眼で覗き込まれると魂まで見透かされたように感じた。
「実は昨夜の夢に、外人女性のダンサーが二人登場して来たのです。パーティーが催されていて、そのパーティーは彼女たちの送別パーティーのようでした」彼は悲しげな表情を見せた。
「それは確かに嬉しい夢でもあり、悲しい夢でもありますね」彼女は同情の眼差しを向けた。
モニターの画面には、確かに二人の外人女性が映っていた。一人は二十代、もう一人は三十代ぐらいだろうか。
「その二人は僕が通ってるタンゴダンス教室の先生なんですよ。最近ご無沙汰してるんで夢に出て来たのかなあ」A氏は懐かしそうに首をひねった。
「ではAさん、お話しされたことがあるんですね。どこの国の方ですか」
「二人ともアルゼンチンから来てると思います。アルゼンチンタンゴの教室ですからね」A氏の答えはいとも単純明快だった。
「お二人ともかなりセクシーですね。こんな先生に教われて、Aさんも幸せですねえ」彼女の眼が一瞬、輝いた。
「男の先生もいらっしゃるのですか。夢ではかすんで見えますが、この方たちですか。なかなか骨格がしっかりした、ハンサムな方たちですわね。ダンスは難しいですか」彼女はダンスに興味があるようだった。
「いえ、それほど難しくないです。自分のレベルに合った踊りをすれば良いだけですからね。女性は男のリードに任せていれば良いので楽ですよ。女性に必要なのは、力まずにパートナーに従順であることぐらいですかねえ」
「ダンスっていうのは、映像のように手を組んで肩を抱かれるのですねえ。想像するだけでドキドキして来ますわ。Aさん、今度ご一緒させて頂けますか」彼女の大胆発言にA氏は戸惑った。
「え、えー、是非ご一緒しましょう」A氏は彼女を腕に抱える様子を想像して、いきなり興奮の頂点に達した。モニター横の赤ランプが急に点灯したからだった。
「あれ、どうされたのですか。Aさん、急に興奮されたりして困りますねえ」彼女は赤面したA氏を見つめた。
「いや、何でもないですよ」
「Aさん、あなたは二人の女性のうち、どちらに興味がおありになるの」心理士はすかさず、意表を突いた質問を繰り出した。
「え、あ、どちらですかねえ」A氏は言葉を濁すしかなかった。
「この映像を見る限りでは、初めAさんは若い方の女性にすり寄ってますね。いやらしい」彼女は軽蔑の眼差しをA氏に向けた。
「いや、これはダンスしているだけですよ」彼は冷や汗をかいて取り繕った。
「あれ、あれ、あれれ。Aさん、今度は年上の女性に下半身をすり寄せているじゃありませんか。座敷に座っていて、これがダンスって言えますか」心理士は思わず、映像から目を背けた。
広い座敷の一角で、確かにアルゼンチン女性の一人に後方から、A氏は局部を盛んに押し付けていた。それに気づいた彼女は、振り向いて何やらA氏に抗議していた。良く見ると彼女の横には、彼女の娘らしい子供がいた。
「今となっては白状しますが、僕は身体を無意識の内に彼女に押し付けていました。しばらくすると彼女が振り向いて、僕に非難の言葉を浴びせかけてました。どんな言葉だったかは忘れましたが、僕はひどいショックを受けたんです。すぐ彼女から身を離しました」A氏は後悔した風だった。でも、その映像を見ながらでも、彼の興奮度を示す解析器の赤ランプはつきっぱなしだった。
「Aさん、欲求不満が溜まってらっしゃるんじゃありませんか」心理士はほくそ笑んだ。
「はあ、確かにそうかも知れません。ダンスにも3週間行ってないですし、生理的発散も1週間位してませんからねえ」
「そこまでは聞いていませんよ」彼女は思わず顔を赤らめていた。
 ガラス窓から射し込む西日に映えて、二人はお互いを見つめて紅潮した。
  16に続く

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夢の検証344

夢の続き

雨の日にゲームセンターに行った。傘をビニール袋に入れて傘立てに置いた。級友のMと一緒だった。フリッパーでは高得点があげられた。右下の穴にボールが入ると上部から再び出て来て得点出来た。最後には14万点を越えクレジットが2つ上がった。その時ボールが上部のゲートにつかえ、近くの子供が台を揺すったのでティルトになってしまった。
傘立てからサラリーマンがビニール袋入りの傘を持って行く所だったので文句を言ったら違う傘だった。駅に向かい改札を抜け駅長室に入った。駅長に印鑑を捺してもらおうとしたら拒否された。強く抗議したら捺してもらえた。車内にはB病院の医事課長がいて生体の本を見せてくれた。
乗換駅で降りると駅前でS教団の楽隊が演奏していた。少人数でフルートと打楽器が主な編成だった。女子楽隊員がいたのでビデオ撮影をした。

検証344
ここのところゲームセンターがよく出て来る。傘をビニールに入れたら持って行けば良い。Mと一緒にゲーム場へは何度も行った。フリッパーがお気に入りだった。フリッパーの思い出は尽きない。クレジット目当てに金を浪費した。
傘を間違えるのはよくあることだが現場を押さえることは先ずできない。なかなか文句を言う機会はない。駅長室はどんな所か一度も入ったことはない。何で印鑑を押してもらおうとしたのか分からない。
駅前でS教団はよく演奏していた。ラッパや太鼓が自慢の楽器だ。フルートが出て来るなんて珍しいことだ。女子にはいつでも興味があるらしい。

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