一人が二人を

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生きにくい1

その1)
〔導入〕
(生きづらい世の男たちへ)
現代には物が溢れています。金さえあれば、ほとんどすべての物が、何でも手に入ります。物が豊富だということは誘惑も多いということです。
男の犯罪が増えています。内容は金や性にまつわる犯罪が多いのです。女性に比べ、私たち男は誘惑を受けやすい生き物です。誘惑の元は多くの場合、女性にありますが、誘惑に負けるのは常に男であり、男たちが処罰の対象となるのです。
男は一歩間違えば、犯罪者となり得る性質を持っています。その性質を知ることは、人生で決定的な過ちを犯さないためにも大事なことです。
通勤電車に痴漢はつきものです。満員で身動きができない中、女性と異常接近すれば、ムラムラしない男の方が異常です。普段、男たちは欲情をじっと、こらえているのです。最近は女性専用車両ができたため、男女の異常接近は減って来てはいます。
間が悪い男の中には、ときおり痴漢呼ばわりされる者もいるのです。異常接近した相手の女性が、たまたま過敏な反応を示せば、男にはいつでも痴漢呼ばわりされる危険が付きまとうからです。そうした危険を避けるには女性に近づかない方法しかありません。
ネットを開けば、どんな露骨な画像も手に入る時代です。これだけ画像が氾濫すると、国のセンサーシップは全く追いつかないのです。今ではネット上は無法状態に近い。ヘアー解禁はおろか、あらゆる画像が既に行き着くところまで行っている状況です。
あちこちに罠が仕掛けられています。画像見たさに、一度でもクレジットカードの番号やメールアドレスを怪しい会社に送ったが最後、どれだけ法外な請求をされるか、全く見当もつきません。会員になるのはたやすいですが、会員から抜け出すのは複雑なシステムになっていることが予想されます。画像提供会社が海外にあるとすれば、さらに解約手続きは複雑になることでしょう。
こうして男を取り巻く環境は、益々、危険極まりなくなっているのです。この書では主に、男特有の欲求について、かなりの紙面が割かれています。私たち男は、自分達の欲求がいかに危険な性質を持つものかを知らねばなりません。その危険性を知った上で、初めてその欲求をできるだけ思い通りに、充足させる方法を探り出せば良いのです。
また女性としても、男がどんな危険な欲望をその身に秘めているかを知っておく必要があります。男とのトラブルに巻き込まれないために、女性の側でも細心の注意が必要です。
欲求の性質も知らずに、その充足だけに血道を上げると、とんでもないトラブルに巻き込まれることは必至です。私たちは誰もが、持って生まれた欲求を最大限に充足させる目的で、この世に生を受けました。欲求充足は私たちの使命でもあるのです。
欲求と欲求充足の仕組みを明らかにすることによって、あなたが少しでも満足した生き方ができるようになってほしいというのが、この書のねらいです。欲求充足は社会において、他者との係わりの中で実行されています。そこでは思い通りに欲求が充足されないことの方が多いのです。
あなたの欲求が完全に充足されることはないにしても、生きている内にできるだけ多くの欲求を満たして欲しいものです。しかも欲求充足が社会に迷惑となることなく、社会を益するような結果となれば、何も言うことはありません。
2に続く

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神の理屈

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良太の転機 最終回

最終回)
良太は魂の救いについて男が有利なのか、女性が有利なのか思い巡らした。女性はキリスト教に入りやすいのは確かだ。かと言って心底、没頭できるかは別問題なのだ。男にとってキリスト教の敷居は高い。ところが一度その敷居をまたぐ決心をした男は生き方が180度転回する。男は変化を受け入れれば根底から変化するものだ。彼は20歳の頃、自分の身と心に起こった180度転回を思い起こしていた。
もし、その転回がなければ今の良太は存在していなかっただろう。現状を有りのまま受け入れることができるようになった。どんな試練にも不平を鳴らすこともなくなった。成功に際しても無闇に自己を誇ることがなくなった。
良太はこんなにも平安な気持ちで毎日を過ごせる喜びを感謝していた。自分の思いを心おきなく表出できる文筆という表現手段を手に入れられたのも天の恵みだと信じていた。

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折れる

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良太の転機27

その27)
女性の特徴
「そうだろうなあ。女性は確かに自説に対してこだわりはないよな。だから意見がころころ変わることが多いんだ。身体を張ってまで得た自説ではないんじゃないかな。女性はお仕着せの意見で流されるってことが多いような気がする。
流行には流される。化粧して自分を塗り変えようとする。確固とした自我を持つことに興味がないようにも見受けられる。女の子の遊びや人との係わりにおいても個性を出すことより周りと協調する方を選んでる気がするんだよ」
「確かにあたし達は小さい頃からグループで過ごすことが多かったわ。グループに所属している、グループのメンバーから評価されるってことがあたし達の自信につながってるんだわ。だから、どうしてもグループのメンバーと同じように考え、同じように振舞い、同じように着飾るんだわ。帰属意識ってのが強いのかしらねえ」
「男は一匹狼で行動することが多い。グループに属するっていうのはメリットが高いと認められる時だけさ。本来、男は一人でいることを好むんだ。グループでしか行動できない男っていうのは一人でいることが恐いか、一人でいると自分の利益が保てないと感じ、意図的にグループに帰属してる場合が多いんだ。
女の子は日曜学校に行くのも友達同士で行ったり、そこで新しいグループを作ったりして友人関係の中でキリスト教を知って行く。そして次第にその輪は拡がって行く。
ところが男の子は簡単には行かない。友人同士で日曜学校に来ることはある。でも永続きしない。男の子は友人関係の結びつきだけで日曜学校へ通い続けることはできない。その場所、そこでの内容に興味が持てなくなれば、すぐに離れて行くものなんだ。結果的に日曜学校の主流は女の子が中心になってしまう」
最終回に続く


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良太の転機26

その26)
占いと運勢
「あなた、そんなに真剣に占いを捉えなくたって良いじゃないの。気楽に単なるアドバイスとして受け止めれば良いじゃない。『当たるも八卦、当たらぬも八卦』よ」温子は気楽だ。
「僕は君みたいに気楽にはなれないね。どうしても言葉に影響されてしまうところがあるんだ。信用してる訳じゃない。ただ運勢で語られる言葉が何らかの心理的作用を及ぼすと思われてならないんだ。それを無視しようとするのは言葉にこだわっているからなんだろうが、僕は心を常に自由で束縛のない状態に保っておきたいんだ。占いや運勢の言葉は平穏な僕の心に必ず波風を立てるんだ」
「女の人は占いや運勢が好きなのよ。それだけ他力本願的な部分があるんでしょうね。いくら女性上位と言っても女は男に影響されることが多いのよ。あたし達は自分で判断するように見えて実は最終的な判断を他人に委ねているところがあるんだわ。日本に古くから伝わる風潮『幼くしては親に従い、結婚しては夫に従い、老いては子に従う』が今でもか細くはあるけれど息づいているのよ」

男の特徴
「男は初めから運勢や占いを馬鹿にしてかかっている。判断は自力でするものだと決めている。人の意見はほんの参考程度にしか聞かないんだ。自分で下した判断を単に確認するだけに過ぎない。占いも運勢も全く信じちゃいない。単に自分の判断に合致した部分だけを心に留めているんだ。
男はプライドが高く、自説を曲げない動物なんだよ。男の自我を取り崩すことは容易なことじゃない。昔から頑固なのは親父に決まっている。年齢が進めば男の頑固さは増し加わるってことさ。女性には自説ってものが、そもそもないんじゃないのかい」良太は挑発的に言った。
「そんなことないわよ。あたし達だって自説ってものはあるわ。ただ、あたし達女は頭が柔軟なだけよ。自説だけにこだわったり、面子をあまり気にしてないだけよ。自説が正しくないと分かったら、すぐに捨てることだってできるのよ」
27に続く

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良太の転機25

その25)
謙虚な思い
「そう言われると自信ないわねえ。他の人の為に使ってる時間なんて微々たるものよ」
「そうだろう。僕らは基本的に利己的なんだ。それを認めることが第一歩なんだよ。クリスチャンとして福音を他の人に伝えることも利己的な発想と言えないこともない。自分の価値観を最善だと信じ、それを他の人にも納得してもらおうとすることだからね。自分の周りにクリスチャンが増えれば、クリスチャンとしての自分のステイタスが上がると感じてしまうんだ。クリスチャンとて人間の性から完全に脱し切れていないんだよ」
「そう言われるとあたし、恐くて福音活動なんてできないわ。自分の意見の押し付けみたいに思えて来たもの」温子は考え込んでしまった。
「あまり深刻になることはないよ。僕らは信じていることを捨てる訳にはいかないし、正しいと思う事は、いつまでも言い続けなくちゃいけない。大事なのは自分の信じているものが最善だと言う傲慢さを捨てることだね。身を低くして相手に接すれば、相手は言葉からではなく態度によってクリスチャンの生き方に興味を持ち、共鳴するようになって来るんだ。
牧師さんも大量の改宗者を一挙に出そうと意気込まずに地道に一人ずつ改宗者を増やして行くように働きかければ良いんだ。組織拡大だけを目指した教会は結局、先細りになると思う。一人は一人しか一度に改宗できないと考えた方が良いよ」

伝道の困難さ
「今の世の中じゃ、一人が一人を改宗させることだって難しいんじゃないの。あたしも幼稚園や小学校を通じてお母さん方と親しくはなったけど、なかなか信仰や福音の話までできないわね。宗教の話をすること自体が難しいもの」
「そうだよ。職場でも宗教の話なんてできるもんじゃない。よほど個人的に親しくならないと、そういう話はタブーなんだ。占いを通じて人生の指針を求める人達は大勢いても、それは宗教へとは結びつかない」
「何故なのかなあ。占いは自分の生き方に不安を感じる時に頼るものでしょ。人生に不安を感じたら心の拠り所となる宗教に目覚めても良さそうなものなのにねえ」
「人々は指針だけを求めてるんだ。自分の生き方を根本的に変えるつもりはないんだよ。占いを単に道しるべのように利用してるだけなんだ。
僕は職場で聖書研究会を開いてるけど、クリスチャンでも占いに興味を持ってる者がいるとは驚きだった。それ以外でも何人か占いに興味を持っていた。僕なんか占いがテレビに出て来るとすぐチャンネルを変える口なんだよ。占いなんかに心が惑わされるのが許せないんだ。人の言葉で今日一日が左右されてしまうのが許せないんだ」良太は急に興奮して来た。
26に続く

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