罪の清め

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良太の転機20

その20)
医学万能神話
また無知な医者ほど傲慢で自分の手ですべての病気が治せるかのように錯覚している。この世には現代医学でも手に負えない不治の病があることにも頓着しない。そして人間が薬と手術だけで治されていると誤解している。病気が治る根本にある自然治癒力とそれを支える未知の力の存在を理解しようとしない。人間をまるで機会でも扱うように病気を故障のように直していると勘違いしている医者が何と多いことか。彼らは共通して自分の力を過信し過ぎているんだ」良太は怒りを込めて拳を握り締めた。
「あなた、ちょっと、あたしに怒りをぶつけないで下さいな」温子はもう沢山と言う顔をしていた。
「病気を治す原動力は精神力だと思う。ただし精神力がいかに高くても体力がついて行かなければそれ切りだ。だから人間には体力と精神力が合わせて必要なんだ。宗教は精神力については高く評価してるが、体力についてはなおざりにして来たように思う」

キリスト教の短所
良太はさらに続けた「キリスト教では愛と赦しを説いている。その傾向はキリストの誕生で顕著になった。それ以前はモーセにしろダビデにしろ、体力を持ちながらも同時に精神力も鍛えた。神の怒りに何度も接することで男は戦いの中で体力と精神力を同時に鍛えることを学んだ。彼らには同胞の命を敵から守るという使命が与えられていた。そのためには神の支えが是非とも必要だったのだ。
キリストの出現で宗教観は大きく変わった。彼は大工仕事で体を鍛えていたとは言え、それを争いのばで使うことはなかった。精神力は途方もなく強かったことが予想される。民衆からの中傷に一人で耐えたことが精神力の強さを物語っている。
クリスチャンはキリスト教を誤解している面がある。{愛の宗教}という側面だけが強調されがちだからだ。愛と強調し過ぎると偽善に陥る。クリスチャンの偽善は手に負えない。男を軟弱にするからだ。僕の父親は確かに{キリスト教の愛}に満ちていた。愛の中で育った僕はそれを感謝している。ところが一方で僕は精神的にも肉体的にも軟弱化される危険の中で育った。
21に続く
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