生きにくい47

その47)
〔自己実現〕
(自己を知る)
私たちには様々な欲求があることを見て来ました。その欲求を満たそうとすれば、他者と衝突する可能性のあることも知りました。
あなたの心の中は、あなたにしか分からないのです。あなたが何を欲するかは、あなた自身が心に問いかけて、知る他ないのです。あなたは他人があなたをどう見るかを考えるより先に、あなた自身の心を直視した方が良いのです。心の内でも潜在意識に注目して下さい。
あなたがたとえ人には建前を見せることがあっても、自分自身には本音で相対することが大事です。あなたが本音ではっきり欲求を主張できなければ、必然的に自己実現はできないからです。
あなたがやりたいと思うことは、今すぐにでも始めた方が良いのです。それは趣味であったり、遊びであったり、仕事であったりするでしょう。今を逃したら、二度と機会は巡って来ないと考えた方が良いのです。何故なら、人生はいつ終幕が下りるか、誰にも分からないからです。
あなたには今という瞬間しか与えられてはいないのです。やがて、できる時が来ると期待していても、将来のことは分かりません。さらに時が経てば自ずと、あなたの欲求自体が変わってしまう可能性が高いのです。
48に続く
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生きにくい46

その46)
(自然の流れ)
私たちが予感を重視することは、自然の流れにこの身を委ねることにつながります。現実世界に生きている限り、不都合が起きるのは避けられません。これだけ多くの人々が、狭い範囲で生活を共にしているわけですから、問題が起こらない方が不思議です。
でも、たとえ思い通りに行かないことがあっても、相手とのトラブルは最小限に抑えたいものです。それには私たちが意識に頼るだけで困難に立ち向うというのでは、不十分なのです。どうしても潜在意識の助けが必要です。有能な潜在意識こそ、トラブルの被害を最小限に留める術を知っているのです。
ひとたび人間関係でトラブルが発生し、双方の感情が激昂するほどの状況になれば、お互いのエネルギー消費量は極端に増えます。言い合いや罵り合いは心臓を高ぶらせ、血圧さえ押し上げます。そのような激情は起こさないに越したことはないのです。自然の流れに反するからです。
自然の流れとは本来、穏やかなものです。私たちは日々、穏やかに過ごせることが最上の喜びであり、エネルギー損失は最少で済みます。エントロピーの無益な増大を抑えることもできるのです。
怒りによってエネルギーを無駄遣いした後は、脱力感にも襲われます。言い合いの結果、お互いに負わされた心の傷は、簡単に癒すことなどできないものです。心の傷を癒すためには、そのために新たな余分のエネルギーを消費しなくてはいけません。心の傷を相手に与えるのには、たった一言で事足りますが、相手の心の傷を癒すにはその何層倍もの陳謝と慰めの言葉が必要なのです。
潜在意識が予感を通じて、私たちに教えてくれる、失敗を未然に食い止める方法は貴重な人生の知恵です。その知恵は、エネルギーの浪費を防ぐという意味でも、自然の理に適っているのです。自然の理は無益なエネルギーをなるべく使わないように設定されているからです。
47に続く

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生きにくい44

その44)
(予感の育成)
予感は失敗体験を通して、魂の内に育まれるものです。失敗体験を数多く経た者は、予感に出会う回数がそれだけ増えるのです。ただし予感が数多く心に想起されても、ことごとく無視していては、再び同じ間違いを仕出かすことになります。
私たち男は相手、特に女性相手のコミュニケーションが苦手です。相手の何気ない一言で、怒りを燃やし、攻撃的な言葉を発したがために、相手との破局に導かれるケースもあり得るのです。男が怒りに身を任せる時、予感はどこかに吹き飛ばされています。失敗を避けるには、怒りを感じながらも、予感に注目する心の平静さが必要なのです。
自尊心が強い私たち男は、相手から自分の行為を非難されただけで、自己まで否定されたように思い込んでしまうことがあります。すると心に真先に芽生えるのが、相手に対する敵意です。怒りと共に湧き上がった敵意は、私たちの心から後先を考える平静さを奪い取ります。すると心からは失敗を予感できる芽が、完全に潰されてしまうのです。
予感の芽を大事に育てて行こうとする努力が、何よりも欠かせません。予感の芽を大事にすることは、何度も同じ過ちを繰り返さない秘訣だからです。
45に続く
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生きにくい43

その43)
(予感)
第六感と同じような使い方で、私たちは予感という表現も使います。予感は良い意味合いより、悪い意味合いで使われることが多いものです。
私たち誰もがちょっとした予知能力は持っているものです。十年先、二十年先と言った長期的な予知は一般的に不可能としても、5秒先、10秒先の情景を予知できることがあるものです。
あなたが誰かと話し合っているとします。相手の言葉があなたを傷つけたとしたら、あなたはムカつきを覚えるでしょう。そして相手を攻撃する言葉が口をついて、出て来そうになります。その時点であなたは迷います。
何故なら、攻撃的言葉を発すれば、相手との関係は泥沼に陥りそうな予感が心に浮かぶからです。相手を攻撃すれば、気持はスッキリするかも知れません。ところがスッキリした後に、あいてからのとんでもないしっぺ返しが、あなたを待ち受けているかも知れないのです。
予感という心の声を信じて、それに従うかどうかで、あなたの置かれた状況結果は雲泥の差を呈することにもなるのです。心の声はあなたに真実を告げている場合が多いのです。ただ、その微かな声に聞き従うことは、却って勇気がいることでもあります。
予感を無視すると、あなたは相手との関係維持に失敗します。人間関係は一度、失敗すると、修復するのに多大な労力を要することになります。失敗を未然に防ぐには、あなたは予感という魂の訴えに耳を傾ける必要があるのです。まっしぐらに進もうとする強引な自我に待ったをかけ、一先ず冷静な自分を取り戻す必要があります。
44に続く

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生きにくい42

その42)
(第六感)
第六感は五感で感じられる以外の感覚を指します。五感は外部からの刺激に対して使われますが、第六感は心の内からの信号だと思われます。第六感とは胸騒ぎと同類の予知能力の一種でしょう。
予知能力というと、一気に神がかり的要素に包まれますが、潜在意識が魂の根源から、緊急信号を発しているのを感じ取る能力と考えても良いでしょう。私たち誰もが潜在意識に注目しさえすれば、第六感を感じ取ることは可能なのです。
刺激には五感を通じて外界から入り込む刺激と、記憶から放出される脳内部からの刺激があります。内部からの刺激の内、意識的に思い出せる記憶は第六感でも何でもないのです。記憶の中でも潜在意識が支配している領域から発せられる信号を、受け取る感覚が第六感と呼ばれているものです。
私たちが正しいと思って起こした行動でも、思わぬ展開となることがあります。その時、潜在意識が第六感を通じて、私たちに信号を送って来ることがあります。予定した行動を途中で止めた方が良いとか、違う行動を採った方が良いとか、理屈では割り切れない具体的指示が、信号として出されるのです。
第六感で捉えた信号をもみ消すか、従うかが、あなたが失敗するかどうかの分岐点になるのです。意地を張ったがために、信号を無視して思わぬ失敗に見舞われることがあります。思わぬと言っても、第六感が働いている以上、ある程度、予期していたと言った方が正確かも知れません。
また第六感を一瞬、ないがしろにしたがために、相手に無用な誤解を与える結果となることもあるのです。第六感を通じて潜在意識から出される指示は、過去のデータ分析と綿密な計算に基づいて出力された結果であることが多いのです。
43に続く
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生きにくい41

その41)
(意識から潜在意識へのフィードバック)
内省が有効となるには、意識から潜在意識へのフィードバックが適切になされていなくてはいけないのです。
意識は潜在意識そのものを知ることはできません。潜在意識がもたらす行動・判断・感情を目の当たりにして、初めてその意図するところを知るのです。失敗とは潜在意識によってもたらされた行動・判断・感情の結果が、その状況の中で不都合に作用することなのです。
私たちには必ず、失敗がつきものですが、失敗を未然に防ぐことは、ある程度、可能なのです。少なくとも失敗が広範囲に広がることを避けることはできるのです。それには意識が潜在意識に情報をフィードバックし、行為の流れを中断させることが必要です。
失敗とは放って置くと、雪だるま式に大きくなるものです。失敗を認識した時点で、すぐさま意識を働かせれば、失敗のほころびが最小の被害で収まることでしょう。あなたが失敗したと思った瞬間、いち早く方向修正をすれば良いのです。
男はともすれば、前言を翻すのを潔しとしなかったり、意地を張るところがあります。それだけ自我が強固だと言うことです。後戻りしない性質を持ちます。車を運転していて、道に迷っても人には聞かないのです。地図だけを頼りに、目的地を自力で探し出そうとします。前進するのみで、後戻りは恥だとさえ考えてしまうのです。最終的に時間を浪費する結果となります。
年齢が進むと、男は益々、頑固になります。頑固とは、自我が凝り固まってしまったために、同じ入力に対し、必ず決まった出力が出て来る特徴のことです。答えがパターン化されているので、変化のしようがないわけです。当然、意識も固定化されているので、潜在意識の出る幕はありません。潜在意識からフィードバックがあろうとなかろうと、自我は意識的判断にすべてを取り仕切らせてしまいます。
それでは一体、潜在意識からの声を、私たちは聞き取ることができるのでしょうか。良く言われる、第六感とか、虫の知らせとか、悪い予測に使われる言葉に、潜在意識の片鱗が見られます。胸騒ぎがしたら、一度その行為を止めて、自分を振り返ってみると良いでしょう。
42に続く
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罪と赦し1

罪と赦し1.jpg
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生きにくい40

その40)
(内省と意識)
自己内省とは自我の独走を防ぐために、意識が潜在意識に働きかけて、行為の軌道修正をかける決定的な手段です。
青年期、男の自我は抑えが効きません。自信が極端に高揚すると、自我が意識を取り仕切って、潜在意識に出る幕を与えません。本来、行動様式・判断の元締めである潜在意識を無視して、意識を前面に押し出すことは本危険であり、本末転倒なのです。
若者が潜在意識の重要性に気づくまでには、長い年月が必要です。幾多の試練や困難を乗り越えた後に、彼らは意識だけに頼っていることは危険が多く、失敗に至るケースが多いことを悟るようになるのです。
内省にとって意識は大事です。意識を通して過去を振り返ることもできるからです。ただ意識だけに捉われてはいけないのです。意識の奥にある潜在意識にまで思いを馳せて、初めて内省の意味が出て来るのです。若者は自意識が強過ぎるため、内省にまで考えが及びません。当然、潜在意識の存在は忘れ去られています。
女性は自意識に確固たるものがあり、内省の基盤はできています。ただ意識が人から見られる面だけに集中しているので、若者と同様、潜在意識にフィードバックする余裕はありません。
41に続く
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不安3

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生きにくい39

その39)
(女性の振り返り)
男と対比する意味で、女性の振り返りについて考えてみましょう。
女性は自意識が高く、人から自分がどの様に見られているか、思われているかを気にします。そのため、化粧をしてまで自分の顔を良く見せようとします。態度についても、人にどう思われるかを基準として、気遣いを見せます。
人から見られることに神経を使う女性は、自分の行為が人にどう受け取られるかをも気にします。そこで彼女たちは、自分の行動やそれに付随する相手の反応さえも、つぶさに記憶に留めておく習性が身に付いて来るのです。女性にとって自己を省みることは造作のないことなのです。
優柔不断に見える彼女たちの行動は、主に人の反応を考慮しながら、言動を変化させる特性によるところが大なのです。男のように、これと決めた路線を突っ走るのではなく、相手の出方次第で言を弄する彼女たちの特徴が表われています。
40に続く

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