生きにくい41

その41)
(意識から潜在意識へのフィードバック)
内省が有効となるには、意識から潜在意識へのフィードバックが適切になされていなくてはいけないのです。
意識は潜在意識そのものを知ることはできません。潜在意識がもたらす行動・判断・感情を目の当たりにして、初めてその意図するところを知るのです。失敗とは潜在意識によってもたらされた行動・判断・感情の結果が、その状況の中で不都合に作用することなのです。
私たちには必ず、失敗がつきものですが、失敗を未然に防ぐことは、ある程度、可能なのです。少なくとも失敗が広範囲に広がることを避けることはできるのです。それには意識が潜在意識に情報をフィードバックし、行為の流れを中断させることが必要です。
失敗とは放って置くと、雪だるま式に大きくなるものです。失敗を認識した時点で、すぐさま意識を働かせれば、失敗のほころびが最小の被害で収まることでしょう。あなたが失敗したと思った瞬間、いち早く方向修正をすれば良いのです。
男はともすれば、前言を翻すのを潔しとしなかったり、意地を張るところがあります。それだけ自我が強固だと言うことです。後戻りしない性質を持ちます。車を運転していて、道に迷っても人には聞かないのです。地図だけを頼りに、目的地を自力で探し出そうとします。前進するのみで、後戻りは恥だとさえ考えてしまうのです。最終的に時間を浪費する結果となります。
年齢が進むと、男は益々、頑固になります。頑固とは、自我が凝り固まってしまったために、同じ入力に対し、必ず決まった出力が出て来る特徴のことです。答えがパターン化されているので、変化のしようがないわけです。当然、意識も固定化されているので、潜在意識の出る幕はありません。潜在意識からフィードバックがあろうとなかろうと、自我は意識的判断にすべてを取り仕切らせてしまいます。
それでは一体、潜在意識からの声を、私たちは聞き取ることができるのでしょうか。良く言われる、第六感とか、虫の知らせとか、悪い予測に使われる言葉に、潜在意識の片鱗が見られます。胸騒ぎがしたら、一度その行為を止めて、自分を振り返ってみると良いでしょう。
42に続く
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