山登りと迷い道

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人生の失敗47

第47回
王国の分裂と捕囚
ダビデの時代に統一されていたイスラエル王国はソロモンの時代には栄華を極めた。ところがその後、分裂した。ユダ王国ができた。そして戦いの歴史が始まった。エジプト・ペルシャ・アッシリアといった強国に囲まれたイスラエルは格好の標的となった。統一していない国は容易に侵略を受けた。
当時イスラエルの国民は偶像に目を向け神から離れた。幾多の預言者は警告を発し本来の神に回帰するよう叫び続けた。だがその叫びも無駄に終わった。二つの王国は最終的にバビロンに併合されてしまった。
バビロンに捕囚された民衆は嘆き悲しんだ。国・土地・財産を失った民衆にやっと神の声が届いた。人間は所有物を完全に失わなくては神に回帰できない。心が所有物に執着している間は神の存在は却って邪魔になる。
自国が滅びたことに対し理由が欲しかった彼らは偶像礼拝した結果、罰が当たったと解釈した。それも神に回帰する大きな理由となった。預言者の一人イザヤは民を励ました。そしてやがて救世主が現れると預言した。
イスラエルの国を救い、王国を再び立て直す救世主が現れると預言した。ここに一つの誤解があった。イザヤは霊的な救世主を示したに過ぎなかったのが、民衆は物質的な救世主を待望した。つまり彼らはダビデのような強大な王が再来するのを待ち望んだのであった。
48回に続く

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