物忘れ

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人生の失敗32

第32回
兄弟の仲違い
アダムとイブは神と離反したが神を忘れはしなかった。彼らは最低限自分たちが神から出た者たちであることは自覚していた。何故なら彼らは神に捧げものをしていたからだ。恐らく捧げものをして神からの加護を祈っていたのだろう。
そして彼らの間に二人の子ができた。カインとアベルである。カインは兄で農業で身を立てていた。アベルは弟で酪農で身を立てていた。二人は各々自分たちが手をかけた物を神に捧げた。
カインは穀物を捧げ、アベルは羊を捧げた。神はカインの穀物には満足せず、アベルの羊のみを受け入れた。そこでカインはへそを曲げて神から目を背けた。最後には嫉妬心からアベルを殺害した。
何故、神は穀物を嫌い動物の生贄を好んだか。彼らの信奉する神は何よりも命を大事にする神だったからだ。命が宿る羊を価値のある生贄として受け入れてくれた。つまり命の宿る羊を捧げたアベルは愛する所有物を犠牲にしたので心を痛めた。一方カインは穀物を捧げるのに何の心の痛みも感じなかった。
神はアベルの心意気を受け入れ、カインの心意気のなさに失望したのである。アベルはカインよりも多大の犠牲を払ったがために神に評価されたのだ。穀物は代替えが効くが羊は代替えが効かない。
33回に続く

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