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自我と超自我52

その52)
(挫折から希望へ)
父親・母親から豊かな愛を注がれて育った子供でさえ、いつかは必ず人生に挫折する時が訪れるのです。私は大学浪人した前後に深い挫折感を味わいました。一時はこの世から抹殺されることを望んだほどです。
生きている上で何の喜びも見出せず、空しさだけが心をよぎりました。精神的に病むと身体にも変調が及ぶものです。神経性過敏により大腸は調子を崩し、下痢が続いたため夏場に脱水症状を起こしました。立ち上がるだけで眩暈がする程でした。
ある夜、私はフラフラする足取りで夜の街を当てどなく歩いていたのです。周りの闇同様、私の心の内も真っ暗だったのです。「このまま海にでも飛び込めたら楽になるのになあ」などと考えながら、歩き続けました。私の心も体も疲弊し切っていたのです。
ところが真っ暗闇の中で、私は一点の光を見ました。それは恐らく外からの光ではなしに心の内から発された光だったのでしょう。それが微かですが、確実に目の前に現われ徐々に大きくなりました。その時の心境はこうです。
「絶望の闇の中にも一条の光あり
我が魂の火は未だ消えず
消えずして魂の火は燃えさからんと欲す
悠久の時の流れに燃えさかる愛の火を見よ」
私はその時「ハッと」気付いたのです。私がたとえ自殺でもして肉体を滅ぼそうとしても、魂の火は燃え続けるのだろう。私の内に燃える魂の火は、大自然から両親の愛を通して授かった賜物なのだ。どんな手段をもってしても、消しようのない魂の火は、私がこの世に生を受け、その生を燃やし続けねばならないという大自然からのメッセージなのだと。
だからもしあなたが絶望の淵に追いやられていたとしても、あなたに自殺だけはして欲しくはないのです。あなたの生は大自然があなたに授けた貴重な恵みです。あなたはこの世に生を受けるために選ばれたのです。あなたが誕生出来た確率は何億分の一、いや何兆分の一という程にも貴重なものです。
しかもあなたは気付いていないかも知れませんが、あなたの魂の奥底には永遠に消えることのない真っ赤な火が燃えているのです。普通、その火に気付く事はありません。ただ死を味わう程にも大きな体験をするような事があれば、気付く事もあるかも知れません。恐らく生死の境をさ迷う程の大病をしたとか、事故により死の淵に立ったような人であれば、魂の火に気付かれたかも知れません。
そんな大きな出来事に遭遇せずとも、風邪で40度近い熱を出した経験は、どなたにでもあることでしょう。熱にうなされた時には、このまま命が取り去られるのではないかと感じたことはないでしょうか。病床で心細い思いをするあなたも生命の火がどれほど貴重かを体得できる筈です。
生命の火は超自我を介してあなたを熱からも守っているのです。例えあなたが病原菌に侵されて命の危険を感じるとも、あなたの体内にいる抗体はあなたをしっかり守っていてくれます。あなたの生は守られているのです。
あなたは大自然から授かった生命を肉体が朽ち果てるまで、燃やし尽くす使命を帯びています。あなたが具体的にこの世でどの様な働きをするかは、自分で探り当てるしかありません。ですが、命ある限り生き続ける事だけは期待されているのです。もし大自然があなたに期待した通りの生涯を歩むなら、あなたの魂の火は時空を超えて燃え続けるという栄誉に浴することができるのです。

人生で挫折しないで過ごせる者はいない。とすれば挫折をバネに後の人生に生かすかが重要課題となる。失敗で学ぶことは貴重だ。教訓を生かせば失敗は減り、それが希望へとつながる。
53に続く
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