共感に伴う行為

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生きにくい30

その30)
(想像と罪)
性的な過ちは多くの場合、男の想像力が発端となり、引き起こされるものです。性産業は男の想像力を刺激するような商品を、次々と生み出しています。
動物が交合するように、男が性欲を満たすだけだったら、一分もかかりません。それを長引かせているのは、欲求が欲望に変わったからなのです。欲望は性行為をできるだけ長引かせようと努力します。
動物であれば雄と雌が合意しさえすれば、性交渉は成立します。動物にとって妊娠は恐怖でも何でもないからです。ところが人間の場合、そう簡単には行きません。例え男女が合意のもとで性交渉をしたとしても、必ず妊娠という、不都合な結果が伴います。避妊の手段は種々あるものの、常に妊娠の危険は付きまとうのです。
世の男たち、特に未婚の男たちは哀れなものです。体内に迸る性欲を抱えていながら、充分に満たせる機会は皆無なのです。現在の社会制度の元では、結婚した夫婦の性交渉のみが倫理的に是と認められているからです。
それ以外の性交渉は非なのです。ところが若者の間では、快楽のみの交わりに関し、お互いが納得していれば、是と見做す風潮が広く認められています。性行為を、生殖目的と快楽目的とに、はっきり分けているからでしょう。
いずれにせよ性衝動の誘惑を受けやすいのは男であり、欲求不満が嵩じれば、想像だけが膨らみます。やがて想像だけでは我慢し切れなくなり、欲求充足の挙に出るのです。そして充足の仕方次第では、罪に陥ることになるのです。
31に続く

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