聞き取り力

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生きにくい25

その25)
(もう一つの罪意識)
食欲をいくら満たしたからとて、罪悪感を抱くことは先ずないでしょう。所有欲についても正当な手段で購入した物に対して、私たちは罪悪感を抱くことはありません。
罪意識が問題となるのは、何と言っても性欲に関してなのです。人間関係でトラブルが発生しやすいのは、金銭関係に次いで、性関係が多いのではないでしょうか。
性問題の犠牲者は大概、女性です。何故なら、女性は受身の立場で、下手をすれば子を宿す危機に常にさらされているからです。男は出しっ放しという表現が不適切にしろ、自分の身に及ぶ肉体的危険は全くありません。強いて言えば病気に罹る危険性がある位なものです。
性交渉について言えば、求めるのは殆ど常に男です。女性から求めることは先ず、稀でしょう。男は機会さえあれば、いつでも交渉に臨むといった臨戦態勢にあるのです。すべての男は臨戦態勢にあると聞いたら、世の女性は皆、男に対する警戒感を強めてしまうことでしょう。
正規の結婚をして、子作りに励む場合に限り、性行為は正当化されています。もう少し枠を広げれば、子作りを目的とはしなくとも、夫婦間での性行為までは正当化されています。正当化されている行為に対して、私たちは罪意識を抱くことはありません。
夫婦間以外での性行為は、厳格な言葉では姦淫と呼ばれ、社会的に禁じられています。不倫は勿論、援助交際・売春・デートクラブ等すべて、この範疇に入るのです。結婚を前提とした、婚前交渉さえ、厳しい判断では姦淫となります。
姦淫は社会的に発覚せずとも、当人同士の間では罪意識を醸成し、行為の後は罪悪感に苦しめられます。私たちの心には、姦淫は道徳的に悪だとの観念が、幼い頃からインプットされています。そして、その道徳観念は意識だけではなく、潜在意識の中にまで遍く浸透してしまっているのです。
26に続く

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