神を愛する

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人生の失敗23

第23回
成果
自宅で勉強を進めると同時に日曜日には進学塾に通い始めた。今はなき代々木学院と言う塾だ。それは名前の通り代々木駅前にあった。全国塾の代々木ゼミナールと双璧の塾だった。規模は小さいながら丁寧な解説が魅力だった。
そこに毎日曜通いながら時に公開模擬試験を受けた。当初は全く歯が立たなかった模擬試験ではあったが勉強に集中するに従って好成績を収めるようになった。そして遂に賞状をもらい教室横の壁に名前を貼り出されるまでになった。
その時もらった厚表紙のノートは今でも持っているほど喜びは大きかった。努力が報われた瞬間だった。私の名誉欲は大いに満たされた。それは大きな自信となり、さらに勉学に励むこととなった。勉強漬けの夏もいつしか過ぎて行った。
秋が来た。休み明けに学校ではテストがあった。英数国の三教科のテストだった。そこで私は夏休みの成果を遺憾なく発揮できた。結果は数学と三教科合計で一位だった。その結果は廊下に貼り出された。皆の注目が一挙に私に集まった。
それ以降みなの見る目が変わった。いじめもその時点で消え失せたようだった。クラスメートの目だけでなく、教師の見る目も変わった。全く現金なものだ。成績が上がるといじめは消える。個人の評価が高まるといじめの対象とはなり得ないのだ。
私は人心の突然の変化に戸惑った。いじめがなくなったことでクラスメートや体育教師に対する怒りは消えた。しかし言葉によるパワハラを繰り返した体育教師に対する恨みはその後も消えることはなかった。その恨みを消せるようになったのはキリスト教との出会いだった。
24回に続く
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