足る事を知る

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人生の失敗17

第17回
趣味の変遷
趣味は金銭のしがらみがないので本心からの欲求と言える。好奇心に導かれるままに自分の欲求を満たすことができる。外界との闘争に疲れた自我は内に向かい趣味に没頭する。趣味は他者から受けた嫌な思いをすべて忘れさせてくれる。
趣味は成長と共に変化して行く。私は小学時代はプラモや鉄道模型に凝っていた。中学時代はラジオの組み立てに興味を持つのと並行して音楽に興味を持ち始めた。自分でギターを買って練習したのもその頃だ。
勉強にはあまり興味はなかったが、算数と数学だけは好きだった。小学時代は私塾で受験算数のトリッキーな面白さを知った。個人塾での湯浅先生が鶴亀算・通過算・流水算などの応用問題の手ほどきをしてくれた。
中学では数学担当の浦川教師が数学の奥深さを教えてくれた。ルートの答えを筆算で計算する方法は特に興味深く、何度も自分で試したものだった。算数とは一味違う数学の面白さに出会った。
高校では数学担当の高橋教師が担任だったこともあって数学に対する興味が一段と増した。特に1年の1学期は生活面では最悪の時期だったので心は自然と勉強に向かっていた。勉強は強制されると地獄だが自発的に取り組めば趣味と等しい。
高橋教師はフリーハンドで円を描くのが得意だった。まるでコンパスを使ったように正確に華麗に黒板上に描かれる円は芸術的でさえあった。私は高橋教師に幾何の面白さを教えられた。幾何の論理正しさと補助線の需要さを知った。
18回に続く

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