独立とヨブ記

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人生の失敗18

第18回
自我の変遷
自我の持つ羞恥心は思春期に極度に高まる。性欲の高まりと軌を一にしている。幼児期に最初に自我に目覚めた時は馬鹿にされたり裏切られたりといった自尊心を傷つけられる感情は備えられていた。自尊心の傷つけられれば怒りも発した。
自我が最初に形成された幼児期には名誉欲は乏しかった。他人の目はそれほど気にはならなかった。気になるのは傷つける相手と自分との関係だけであった。ところが思春期の自我は周りの目が気になるのだ。
特に異性の目が気になり出す。異性の前で恥をかきたくない思いが強くなる。そして人前で恥をかくのを極端に厭うようになる。そして恥をかかせた相手に対し強烈な敵意を抱く。自我は自分がどのように見られているかを気にし出すのだ。
人から良く見られたいと言う感情は名誉欲から発生するが日本人にはこの欲が強い者が多い。世間体を気にするのもその表れだ。自分が他人の目にどう映るか、そしていつでも良い自分の姿を人に見せたい欲求は名誉欲から発する。この名誉欲は死ぬまで衰えることはない。
19回に続く

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