人生の失敗13

第13回
最悪
自我が最悪を知ることは重要な意義がある。ちやほやされ傲慢に育った自我はやがて鼻っ柱を折られる時が必ず来る。その時期は早いか遅いかだけの違いだ。それならば早めに挫折した方が良い。
自我が挫折し人生で最悪の事態を体験した時に必要なのはその足場である。人が海底から浮かび上がるにも底に足をつけねば浮かび上がれない。最悪を体験した者にも再び浮かび上がるための足場が必要だ。
どん底の足場を提供してくれる存在の一つがイエス・キリストである。他人のために死に最後は同胞の手で十字架の極刑に処せられた。それ以上の足場があるだろうか。彼には配偶者も子もなかった。30代で死んでいった彼の境遇を思う時誰もが自分の境遇の高さに安堵を味わえないだろうか。
14回に続く

nice!(0)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。