潜在意識27

その27)
(閑話休題)
安閑として今、楽をしている者たちは後で苦労をすることになろう。エリートコースに乗った若者たち、老後を悠々自適で過ごしている年金生活者たち、人から搾取して良い思いをしている金融関係者たち、彼らは恐らく今良い思いをしている分、後で厳しい目にあることだろう。
人間には適応力が備わっている。適応力は楽な環境のもとでは育たない。体や精神に多少無理を強いられる環境のもとで初めて育つ。日々肉体労働にさらされている者。人の嫌がる仕事を強いられている者。社会的に不利な立場に立たされている者。彼らこそは厳しい環境に耐えている。
毎日肉体や精神を酷使し、疲れ果てて丸太のように眠れる者には心配など入り込む余地はない。暑い最中に日光に照らされて汗みどろで働く者にはただの水さえ命の糧だ。こういう者たちに適応力は与えられている。
眠るように死ぬのは最高の死に方だ。生きている限り毎日仕事で誰かの役に立ち、床に就く時は無我でいられれば。その晩死んでも思い残すことはあるまい。
28に続く

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