潜在意識20

その20)
(潜在意識との遭遇)
夢の中では意識が遠ざかっているので、潜在意識は自由に振舞っています。ところが目覚めている間は、断然、意識が優勢なのです。
夢の中では自由に羽ばたく潜在意識も、日常生活では心の奥深く、沈潜しています。普通、潜在意識を垣間見る機会は少ないのです。少ない機会をいかに俊敏に捉えられるかが、大きな課題なのです。
理性の勢力が強過ぎる者の心の内では、潜在意識は隅に追いやられています。潜在意識が表面に表われる時は、理性の勢力が減退した時です。例えば、理性が怒りに押しやられている時とか、不安な感情にさいなまれている時です。怒りや不安と言った負の感情に襲われた時、私たちは心の素地を現わすのです。自分自身をコントロールできず、冷静ではいられないからです。
冷静でいられない時こそ、私たちは真価を問われるのです。つまり理性という防御が取り払われた、生の自分に対面することになります。そうした危機的状況の中でも、正確な判断力を保てる者だけが満足を得られるのです。
感情は心の奥底から湧き出て来ます。私たちは理性でそれらを、多少コントロールできるものの、完全に消滅させることはできません。怒りや悲しみの感情は、何の理由もないのに心から湧き上がることもあります。一体、何が原因しているのでしょうか。恐らく、心の奥底にある潜在意識が何らかの影響を与えているのでしょう。
21に続く

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