潜在意識50

その50)
(予知能力とイエス)
イエスは予知能力が人並み外れて高かったのでしょう。感性が鋭く、研ぎ澄まされていたからでしょう。相手の心理を見抜くことにも長けていたのです。彼の予知能力の高さは生まれつきという面もあるでしょうが、訓練によるところも大きかったと思われます。
彼が30歳を過ぎて公的生活に入るとすぐ、四十日間荒野で修業をしました。聖書では悪魔に試されたと書かれています。悪魔とは実に、彼の心に宿っていた悪魔のことなのです。彼は四十日間、自分の心と対決したのです。
心からすべての悪は発生します。イエスは心から涌き出る悪と対決して勝利したのです。彼が戦った悪は欲求から派生したものでした。一つは食欲、もう一つは所有欲、そして三番目は分かりにくいですが、神の力を試そうとする欲望です。
食欲と所有欲は人間が普通に持っている欲望です。ところが神の力を試す欲望とはユダヤ人特有のもので、日本人には縁が薄いものです。ユダヤ人と日本人の価値観の違いです。彼らにとって神の力を信じるかどうかは、人生における最重要要件の一つだったからです。
51に続く

その51)
 ユダヤ人は過去を大事にする民族です。日本人もかつてはそうだったですが、今は違います。彼らの生活は聖書を中心にして回っています。聖書とはユダヤ人の歴史の集大成なのです。その聖書では2,000年前に一人の救世主が待望されていました。
イエスは待望された救世主として、この世に現われたのです。彼を救世主と認める者はキリスト信者となりました。だが大半のユダヤ人はイエスを救世主とは認めなかったのです。だから今でもユダヤ教では、彼を単なる預言者としか見ていません。彼らは未だに救世主を待望している民族なのです。
イエスの行動は旧約聖書で預言されている内容に沿って、成就されて行きました。預言が一つ一つ成就される毎に、イエスは聖書と一体感を深めて行ったのです。彼の予知能力は聖書の言葉によって裏打ちされた内容だったのです。
彼自身が十字架上で処刑される内容も、聖書で既に預言されていた通りでした。イエスの体内には聖書の言葉、そのものが躍動していたのです。予知能力とは単に思いつきで、未来を語ることではないのです。過去の集成されたデータを基に、潜在意識がそれらを解析し、今後起こり得る現象を予測した結果、予知能力が発揮されたのです。
イエスを神格化するかどうかは別としても、彼が聖書をデータベースとした緻密な予知能力を備えていたことだけは確かなのです。
52へ続く

その52)
(閑話休題)
自然界では弱肉強食が一般的だ。さて人間はどうか。実は弱肉強食以上なのである。動物であれば当座の食料を確保しさえすれば弱者への攻撃は終わる。ところが人間は違う。弱者への攻撃は延々と続く。
また動物には欲求だけがある。ところが人間には欲求も欲望もあるから始末が悪い。当座の欲求が満たされても欲望は永遠に満たされることはない。結果として争いが絶えない。
ハンムラビ法では「目には目を」と復習を是認している。結果として復習は終わりのない争いを生み出す。クリスチャンとはこの悪の連鎖を断ち切った者を指す。争いを是認するキリスト教は本来のキリスト教ではない。
53に続く
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