潜在意識1

(序章)
人間ほど当てにならないものはない。私も散々裏切られて来た。かといって復讐しようなどと考えたら自分の負けだ。復讐の心は潜在能力を閉ざすからである。
心は常に自由であるべきだ。自由であるべきはずの心は自我と言う膜で覆われて身動きが取れなくなっている。私たちは自由を得るために自我の膜をすぐさま取り除く必要がある。

〔潜在意識の謎〕
その1)
(思い込み)
同じ職場にいるH氏が探し物をしていました。IDカードを紛失したのです。それがないとタイムレコーダーが押せません。帰り間際、職場の総勢三人で探し方が始まりました。15分、20分と事務所から倉庫、辺りを隈なく探しましたが、結局見つかりませんでした。
次の日にH氏本人に見つかったかどうか確認したところ、ロッカーの中に置き忘れていたとのことで、結局、帰り際に見つかったそうです。彼は昼間、外出し、カードをロッカーに入れたことをすっかり忘れていたのです。そしてカードを紛失したと思い込んでいたのです。
これは良くある思い込みの一例ですが、私たちの行動は思いこみによって成り立っていると見て、先ず間違いなさそうです。私たちは思い込みなしには、生きて行けない宿命なのでしょうか。
人間とは予測に基づいて行動する生き物です。一つの行動を起こす前に、必ずその結果を頭の中で予測します。その結果が良好と見込まれれば、行動を起こします。もし悪い結果が予測されるようであれば、行動を差し控えたりもするのです。悪い結果が見込まれるのに、敢えて行動を起こす者は無謀と呼ばれます。
相手と言葉を交わす時でも、相手の顔色や反応を見ながらしゃべります。相手がどう反応するかが気掛かりなのです。相手を傷つけないようにしようとか、相手から反感を買われないようにしようとか、私たちは常に気を遣いながらしゃべっているのです。
相手の反応を見ながらしゃべることも、予測の一つの形です。相手がどう反応するか、予測しながら言葉を選んでいるのです。もし予測が何度も当たれば、予測は思い込みに変わるのです。もし予測が一度でも外れれば、予測した根拠の見直しを検討します。相手に良かれと思ってかけた言葉でも、時には相手から怒りをかうことさえあるのです。
2に続く

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