生きにくい34

その34)
(社会的制約)
社会が平安に保たれるには、私たち男が性欲を抑えるしかないのです。性欲を欲しいままにしたら、社会は混乱のるつぼと化すでしょう。
上述したように、性欲に関して女性は受け身であり、しかも対象を一人に限定する傾向が強いのです。従って女性が社会的混乱を招くことは稀です。社会的混乱を招く張本人は何と言っても、私たち男なのです。
道徳も宗教も男たちの性欲には手を焼いて来ました。イエスはかつて言いました。「女性を見て欲情を起こす者は、その眼を抉り出された方が良い」この言葉をそのまま取り入れたら、世の男たちの目は殆どすべて抉り出されることになるのです。
仏教でも色欲は強く戒められて来ました。多くの僧が山にこもって修業を積むのは、女体の誘惑から遠ざかるためです。ところが山にこもったからと言って、性欲が全く消え去るわけではありません。
私たち男が良く経験するように、登山最中は女性から遠ざかり、性欲を感じる機会はありません。ところが登山中は鳴りを潜めていた性欲も、下界に下り、女性に出会った瞬間、再び燃え上がります。久々に眼にする女性は、誰もが美しく見えてしまうものです。
山に長期間、こもっていたら状況はさらに深刻です。下山して初めに出会った女性は誰もが、きっと美しく見えることでしょう。そして女性への欲情は一挙に燃え上がるのです。
こうしたことから明らかなように、男は女性を顔とスタイル、つまり外見だけで選ぶ傾向にあります。ですから男は好みの女性に出会えば、一人で勝手にその気になるものなのです。男を野放図にして置いたら、危険極まりないのです。
社会は男に様々な規制を設けなくてはならなかったのです。一夫一婦制は、元はと言えば、キリスト教の影響でしょうが、男を一人の女性に制約しておく社会システムです。ただし、この制約は人為的に作られたものなので、全面的に従い切れない男たちも数多くいることは確かです。
35に続く
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